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都知事にぶら下がる人々 [政治]

尖閣の漁船攻撃問題を全く不問とし、外交的にもみ消しを
謀った政府の馬脚がまたあらわれた。
都知事が買うと言ったら「最終的には国が...」という。
もう、愚かもいいところである。

例えば、社内の、別畑の営業マンが努力と交渉を重ねて経営的に
最重要とされる取引を成功させたとしよう。
本来の担当部署のトップがいくら交渉をしても成約せず、
かつ担当部署のトップは、「業界」の不可侵部分と半ば諦めていたのに、である。
ところが他部署が獲得したと聞いて、
「本来はうちの部署の担当で、トップが交渉していたので最終的にはうちの成果に...」
と成果の看板の掛け替えをしようとする。
社内では笑いもので、部署トップは異動である。ついでに部下も、である。

さて、政治や国家とそんなものと一緒にするな、と言われるかもしれないが、
そのレベルの話だと思う。
よくまあ、ぬけぬけと「最後は国に」などと現政府が言えたものだと思う。
石垣市も思想的には同じようなものだが、彼らはあまりにも小さすぎて、
個人経営の大工がゼネコンから直請けするような話なので並べるのは
酷である。

私は都の持ち物にしてほしい。
国際法的に合法で、かつ隣国の首都の一部となれば中国に
二の足を踏ませるのに効果的である。

民主党に恥の文化はないのか。
かなりの目途が立った上での発表とはいえ、内定段階である。
横槍を入れる段階ではない。
しかもうまくいけば国のモノに、というご都合主義的な横槍である。
せめて、ことが成し遂げられた暁に、自分たちが達しえないことをやり遂げた
都、知事を賞賛し、頭を垂れてから最終的な落としどこを検討させてほしい、
このくらいのことができないか。

それともうひとつ。
都の交渉が最終的に決裂した場合、まさかとは思うが国は何事もなかったような
外交態度はとらないんだろうね。
都への売却を認めた(いや、売却に乗っかろうとした)ということは、いまや、
国内法上の契約を国が実質再度確認したということである。
「国内」だから本来は当たり前の契約のことなんだけど、
売却に乗っかって取得しようとした政府は、政府として対外的にもそれを発信したということを
忘れてはならない。
つまり、政府は中国の経済的、軍事的侵攻あるいは無法的侵入を絶対許すことは
できなくなった、ってこと。だって自らが国内法で取得することを宣言したのだから。

漁船による攻撃を不問とした政治判断と本件は完全に対峙するダブルスタンダードである。
尖閣には領土問題があるのではなく、中国の領土侵犯問題があるのである。
中国はあれほど日本の太平洋戦争当時の侵略主義を否定しながら、
一方で相も変わらず拡大主義を続けている。
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