円高どうしたらいい？

前から言っていますが、これからは現金の時代です。
円のドル換算ベースの資産価値は、１ドル１２０円の頃に比べて１．５倍になった。

がんばって現金を倹約して持っていた人に祝福あれ。

政府、銀行、証券に煽られて外貨建の投資で失敗した人、
残念です。わずかとはいえ、私もその1人です。

国の住宅ローン減税政策に煽られて、円建の住宅ローンで債務超過になっている方、
言いにくいですが、長期の設備投資の失敗です。自己責任、となりますね。

円高は、これからドルの現金で暮らすことを選ぶなら、恵まれた時代。
資源もなく、国内需要も大してなく、財政は悪化し、現役の年金は切下げ、
産業の空洞化を放置している国の未来に大きな期待はしていない。
それどころか、不安を感じる。信頼できない。

売国奴、という人がいるかもしれませんが、逆です。
私たちはこのままいったら国内棄民になるかもしれないのです。
円建でしか収入がなく、また主に消費者であり、晩年を日本で過ごすことにこだわらない
私のようなものとしては円高で損した気にはならない。
今の局面、強い円を貯金するのが最大の投資でしょう。

介入は経済の為、というが企業の為。でもその企業はさっさと海外に工場を作って
現地人を雇って、稼働させているのだから、国民や、経済には再分配が
十分まわらない。
国際的な企業は通貨のリスクを海外に出て行って分散させているけど、個人はそうはいかない。
仕事は円建ての日本で、ベトナムに胃腸を置いて空腹を満たす、なんてなかなか出来やしない。
通貨の分散は出来るけど、結果うまくいっても損得が平準化され、相殺されるだけ。

だとしたら、強い円を受取り、人生の一部を、要は、時間の一部をドル圏で消費し
過ごすことによって豊かに暮らせることを視野に入れる、というのは
生活防衛。私のような人には円高は全然損じゃない。

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