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増税案可決再考。 [政治]


今回の投票、
ゆっくり考えてみようじゃないか。

小沢派は、変わった人や素人連中ばかりだが、政治の筋としては通ってるんだな。
選挙通りのことをやろうとしてるんだからさ。
反対票は政権交代の時とぶれてないんだから。

野田政権はというと、
安住財務大臣は75%の議員の賛同を得た、と言ってるんだが、それは国民に選ばれた
選挙のマニフェストとしては正反対だから、この理屈はまったく筋は通ってないわけなんだな。

では、自民党はどうかというと、10%は自分たちの増税案だと言っているが、
見事に選挙でふるい落とされたわけだよね。
そういう意味では全く支持されたとは言い難いのに胸を張っているわけだ。

つまり、選挙の結果はまるで反映されていない採決だということなんだな。
にもかかわらず、この法案を通した、ということは、野田首相は
決められない政治の総括のようにいうけれども、
選挙と関係ないことを決めただけなんだな。

小泉政権と違うのは、小泉政権は、たとえワンイシューだったとしても
(ワンイシューがよくないとしても)選挙で選ばれた通りのことをやった
ということが評価できるのであって、選挙に負けた自民党とマニフェスト
と全く違うことを法案化した民主党とのパーシャル大連合(大連立という
言葉は自民党が嫌っている)によることとは全く違う。

橋下知事を非難する人々は「勝てば何をやってもいいのか」というけれども、
議会制民主主義とは少なくとも選挙時点の公約を実行する分においては
そういうものである。51:49でも、51の意見が通る(多くの場合は49の
参考意見も聴くことは聴く)。
少なくとも彼は選挙の時に話したことから逸れていない。
過激、過剰と抗議する人はいるかもしれないが。

ところが、今回の議決はノーイシューである。
ワンイシューの選挙さえ通り抜けていない。
ワンイシューの選挙はポピュリズム、愚民の愚政という側面があるのではあるが、
ワンイシューどころか、選挙もないのである。
選挙で形式的に多数さえ取れば、何をやってもいい、というのはこういうことである。
小泉、橋下両氏は少なくとも選挙の結果公約に基づいて(一部、あるいはそこそこ外れていても)
動いたのであって、野田政権はその選挙すらなく、さらに谷垣とて選挙で信を得ていないのであり、
議員の75%が支持した法案=国民の支持を得た法案ではないのである。
すなわち、議員は選ばれさえすれば何をしてもいい、かつどのような政策も
翼賛してしまえばいい、選挙民にそれを破る資格はないという傲慢である。

私は、議員も血を流せなどという小さな話はしたくない。
本当に国費抑制を考えるならば議員の報酬なんて微々たるものだ。
議員に金がかかるなら数より金を減らせばいい。
それよりも当たり前のように出す金をもっと減らせ。
国民が求める小さな政治とは、外食を手弁当にする、茶はペットボトルじゃなく家で
沸かしていくといった工夫のレベルものだ。銭がないならもうちょっと節約せえや、という
当たり前の金銭感覚の話だということが全然わかっていない。
あれほど政治家や市町村は省エネ、環境とうるさく言うのにテレビに映る会議ではペットボトル。
水は水道水で十分、そういう感覚がないと社会保障云々は解決できない。

かといって、自分のことを何も語らない小沢派も左翼も支持するわけではない。
定数是正までは彼らは国会に居座る。
いまや最高裁判決バンバンザイだ。
都会の不平と傲慢が生んだクリ―チャ―だ。
(私は田舎の逆の傲慢さも知ってる。私は田舎で産まれたが、京都は大都市でもないのに
近隣県の田舎絶賛、都市はいいよね、というトークには本当にうんざりだ。)

本当に選挙が近々あったら困る.
あなたはどうする?
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