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GNHを考える。① [世相]

国民総幸福度、GNH。
ブータン国王夫妻への賛辞のなか、改めて考える。
我々が幸せではない理由を考えた。
衣食住に不足がない私たち。何が不足しているのだろう?

贅沢さえいわなきゃ、自宅でなら1食100円あれば済む。
玉ねぎ半個、ジャガイモ一個、卵、茶碗一膳の飯。
昼飯なら十分、なんか作れる。ほとんどそうしてる。

いや、本当はさらに「贅沢しない方」が金がかかる。
インスタントラーメン、コンビニ弁当、ハンバーガー。
皆が心のどこかで「下層」な食品と考えているものは
インスタントラーメンで150円、安売りでも100円。
ハンバーガーのセットは500円。コンビニ弁当でも400円。

そこにサービスという経済的付加価値が乗っかっている、
ということなのだが、問題は「この経済的付加価値に幸せを
感じているかどうか」だ。どこかで下層の食事と考えている時点で
それ程の価値を見出していないのだ。
あったかい飯に乗った牛丼は250円と優秀なのだ。

先日、レストランチェーン「G」のハンバーグ390円セールを試してみた。
通常の値段の時、800円をこのハンバーグに出すか、と考えたが、
答えは”no”ではなかった。”never”である。
全く悦びがない食卓、というのが感想である。
見た目品数が並んでいるだけで、よく800円もとるなあ、というのが
率直な感想である。

王将で中華鍋を振ってもらって作ってもらう料理は
工場で作られたハンバーグセットよりずっとうまい。
多少ばらつきはあっても、美味い方がいい。

外食を否定するんじゃない。本当は大好きである。
日本では「調理」自体の地位があまり高くない。
”手で作る”より”工場で作る”ことに付加価値があるという理論も見えてくる。
家で食べるにせよ、外で食べるにせよ、もうちょっと手作りの食べ物に関心をもって、
家で作る時は安く、外で食べるときは少々使ってもいい、と考えてる。

一度農家の方に朝掘ったジャガイモやらなすやらトマトをもらったことがある。
ジャガイモは皮に包丁を入れると、リンゴのように水分が噴き出した。
トマトはまっかっか。うまいこと、うまいこと。

そういうの知らないと、味はわからんのじゃないかな。
効率で味は決まらん。工場ではできない味があることを食品会社は知らないと。
「美味い」は私にとってはGNHの一環。
いくら売れててGDPに貢献してても幸せじゃない。

こういうことではない?
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夏炉冬扇

こんばんは。
ジャガイのタグにて。
おっしゃる通り、「畑のもの」は新鮮でおいしいです。秋ジャガ初物掘りました。
よろしく。
by 夏炉冬扇 (2011-11-22 18:53) 

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