志位委員長の質問と尖閣諸島

志位氏は尖閣は日本の領土だと国会でいいきった。
野田首相は基本的にこれまでの言質を変えず、行動を伴いそうにはない。

社民党ですら竹島、尖閣ともに領土だと言っている。
竹島については共産党は植民地下での領有であることを慎重に取り扱ってはいるが。

あらためて政府と外務省がよくわからない対応をしているように見える。
「自分たちが外交をしているのに黙ってろ」とでも言わんばかりであるが、
外交がうまくいっていないのは中国が尖閣を韓国が竹島を政治的に利用しほうだい
であるところを見れば明らかである。

中国の侵犯や領土主張については左派議員も異論はない。
海上保安行為も支持されるだろう。
ただ、どこまでの装備を彼らが許すのかは見えてこない。
陸上であれば侵略がある地域に国境警備の軍を派遣するのは
当たり前だろう。
しかし彼らは自衛隊と軍備を否定し続けている。
主張は正しくても行動を自分で縛っているところに自己矛盾がある。
彼らも独立国家を主張するなら最低限の軍備を認めるべきである。
彼らは政権政党になるつもりがないからそういうことが言えるのだろうけど、
それでは私たちの一般票は集まらないよ。
詐欺でないだけ民主党よりはましかもしれないけど。

昔は自民へのカウンターとなる反対票が社会、共産に行っていたから
自民の危機感が強くて舵の切り方が真剣だったけど、
今みたいに民主党へ流れても数合わせの政局が起こるだけだから危機感がない。
そういう意味では民主党はやっぱり「毒」だと思う。

マニフェストを推進していれば自民のカウンターになれただろうし、
復興内閣に徹し、いや復興税の適正な運用をしてさえいれば、
それなりの支持はされただろう。
この一年野田内閣以降は増税、復興税の不正運用、国会不開催、領土問題、
極東アジアの不安定化、日米安保の不安定化を招いた。経済は上向くこともなく
復興バブルさえ起こっていない。原子力規制庁は看板倒れで
内外の安全、防衛、外交、財務、経済、国会の信用・・・すべての面で倒れた。

今日もむなしく野田首相の美辞麗句だけがテレビから流れている。

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