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ユーロ危機回避みこし、株反発、か。 [経済]

ギリシャがたちまち危機をくぐりぬけたところで、
スロバキアが渋っていたとおり「自分たちの方が経済小国」
ていうとこがある。経済的小国が巻き込まれることで、各小国の
経済の自立が妨げられると、それらが世界経済全体の「ガン細胞」
になりうる可能性がある。スペインも、イタリアも患っているので、ギリシャガンが
どこに転移するかもわからない。
株は上がっても、短期的な投資レベルであり、ギリシャのマイナス要因がいくらか
先送りされただけで、経済全体が立ち直るわけでも、プラスに転じるわけでもない。
模様を見て、ちょっと儲けてやろう、という程度の反発に過ぎない。

明日は日本軽罪新聞には「ギリシャ危機回避好感、株大幅反発、1ヶ月ぶり高値」との見出しが
大きく載せられ、1円でも上げが続けば「続伸」と株式投資を煽る見出しが続くであろう。
同新聞には、いずれどこそこ生命、何々証券の何とか研究所、上級研究員のコメントが出る。
目をつぶってバットを振っても当たるほどの広ーい幅のレンジで株価予測やら、
為替の予測やらが出る。おれでもできるやん、その位、と思うほどである。

まあ、そうしておけば、「自分の想定内」と後で言えるし、証券会社の広告塔である同紙も
「当紙ではこう言っていたのだ」といえる。
ほとんど、誰にでも当てはまることを裏返していう、いんちき占い師みたいなものだ。
「あなたは本当は繊細なところがあるけど、どこか短気なところもあわせもっている」
とかなんとか。そのたぐい程度である。

一新聞に追随する日本経済全体の体質にも問題がある。

日本人は、疑心暗鬼になりながら、「あの人たちがああいっているのだから、財界全体が
同じ判断、観方をするだろう。多数派や日本を牛耳っている人たちがそうするのなら、自分
もそうしよう」と同調バイアスを発揮する。それに加えて「あの人たちがそうするのなら
自分が何をやっても無駄だ。あかん時はあかん、一蓮托生でもしようがない」と諦観にまで
至ってしまう人もいる。

震災時に亡くなった方の行動に現れた「同調バイアス」「他愛バイアス」の傾向は、
多くの死を引き起こした。
それではあかん。日本経済が悪いのは、その人たちの選んできた方法や、論理が
間違っていることを批判すべきである。これは社会転覆や、共産主義を勧めるもの
ではない。ただ、根本的に今までのお偉い方のやり方が間違っていたことを述べて
いかないと、ずっと接ぎ木をたすばかりで、違うやり方の発見まで世界的に社会が
もたない。

社会がもたなくなると、どうなるか。
歴史的に繰り返されてきたことである。戦争が起こるのである。
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