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東電高値

原子力損害賠償支援機構法案を閣議決定を受け東電株続伸。
東電株、一時前日終値比48円高に大幅続伸。
閣議決定で「ひとまずの東電の信用回復」ととらえている、とのこと。
しかし、閣議決定で25%近くも上昇した、というのは投機的、でしょ?

他の電力会社についても、法案が機構への負担金拠出を義務づけるらしいが、
隣の東北電力は「慎重に作られた」原発であったために持ちこたえた、
という説がある。
資金拠出+原発電源不足で東北も電気料金が上がるとすれば、東北地方
の人々が納得するだろうか?東北電力は、少なくとも持ちこたえた。
たまたまだ、と言う人もいるが、すくなくとも東電のように「設計ミス」と言われるほどの
巨大装置を放置してはいなかったし、一歩でも慎重に作られたのかもしれないからだ。

東電が上がれば、他電力は沈む。巨大事故未発生の電力会社は、原子力政策と、東電
の巻き添えをくうのだ。私は手からこぼれ落ちるるような不安全な原発はもういらない、と
思っている。しかし、ひょっとすると、発電所の質を東電より良質なものを作り、管理している
発電所があったかもしれない。のに、十把一絡げで基金的なものを作る。
ということは、他電力も同レベルの事故を起こすかも、と危惧しているのか、それとも
巻き添えをくうのか、だ。つけは私にも回ってくるのだろう?

我々は絶対に納得してはいけない。
ここで、事故を起こしていない他社を巻き込むと、電力会社の寡占、独占を強化する一方だ。
今、村にいないものは入れない仕組みを作りかねない。発電の自由化を妨げ、政府が
電力装置を囲ってしまう事になりかねない。

投機的動きをした機関は「自由市場なのだから、政府介入のニュースをファクターとした売買
は自由ではないか」と自由市場を跋扈する。
自由主義の理屈では、東電の将来的な存在はありえない。
市場で失敗した会社は経営権を失い、「買収する価値あり」とみた新たな参入者が支配権を
握るのか、あるいは同業者がシェア拡大の為吸収合併するのか、のはずだ。

国が「東電続行」というゴーイングコンサーンを現状で示すのは絶対的におかしい。
だから、そのようなサジェスチョンを国が行いうる株は自由市場にあるべきではない。
国が「資金不足」といえば紙切れに、「続行」といえば倍々ゲームになる。
ばくち札、だ。

さっさと「破綻」判定をし、経営者は退陣、刑事裁判を行う。
ばくち札を持っている投資家(金貸しも含む)の損失を確定させる。
力関係からみれば、東電に担保の要求をした金貸しはほとんどないだろう。
だから、逆に資産は買い取り→再稼働させやすいはずだし、資産の売却は
スムースなはずで、資金は賠償にはやく充当できる。
不足分も早く確定する。特別法で、新会社からの利益に一部から課税か基金を徴収し
不足分に充当することを買収条件とする。
金融屋がべたべたと抵当権やらなんやらを追加でつけてくるまでに特別法でなんとか
「管理」した方が早い。

資金を配ること自体については前進のように見えるが、電力の官制寡占状態の脱却について
は大きな後退だ。いままでどおり、新たなエネルギー開発の弊害となるだろう。

今回の事を、市場が「一歩前進」ととらえたひとが、東電株が市場にある以上資金を注ぐのは
可能だ。しかし、国民があっちを向いた時、
「国策企業の株が紙切れになるのは回避しなければならない」
などと、豚の鳴き声以下の発言をするのはやめていただきたい。

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