迷惑防止条例と経済学者 [本]
スカート覗きの迷惑防止条例で捕まった著名経済学者Uさんの本の広告が堂々と、
新聞1面下段をぶち抜きでつかって宣伝されていた。
消費税が国を痛めつける!と酷評した内容のようだった。
まあ、迷惑防止条例程度の軽犯罪なので、とやかく言うこともないかとは
思うんだけど、正直、どんなにカシコで、経済に詳しくて、ものすごい理論
を振りかざしても、仮にそれが正しかったとしても
犯罪の道具として手鏡を持つか持たないかは判断できなかった人なんだよね。
あの事件のことがどのように処理されたのかは僕は詳しくは知らないんだけど
たしか再犯じゃなかったっけ?
経済学の論壇ってえのはそういうことに甘いのかな?
「過去のことで禊は済んだ。処理済み」ということなんだろうけど、
普通の神経ではちょっとできないよね、と思う。
そういう厚かましさってすごいよね。
逆にそれぐらいの厚顔でないといかんのかな、と自己反省と奮起の念に駆られてしまうね。
でもその本はどんなに正しくても買わないね。
新聞1面下段をぶち抜きでつかって宣伝されていた。
消費税が国を痛めつける!と酷評した内容のようだった。
まあ、迷惑防止条例程度の軽犯罪なので、とやかく言うこともないかとは
思うんだけど、正直、どんなにカシコで、経済に詳しくて、ものすごい理論
を振りかざしても、仮にそれが正しかったとしても
犯罪の道具として手鏡を持つか持たないかは判断できなかった人なんだよね。
あの事件のことがどのように処理されたのかは僕は詳しくは知らないんだけど
たしか再犯じゃなかったっけ?
経済学の論壇ってえのはそういうことに甘いのかな?
「過去のことで禊は済んだ。処理済み」ということなんだろうけど、
普通の神経ではちょっとできないよね、と思う。
そういう厚かましさってすごいよね。
逆にそれぐらいの厚顔でないといかんのかな、と自己反省と奮起の念に駆られてしまうね。
でもその本はどんなに正しくても買わないね。
ポストパンク/rip it up and start again postpunk 1978-1984:邦題「ポストパンク・ジェネレーション1978-1984」 感想文 [本]
いまさらながら、読んだ。
筆者サイモン・レイノルズは1963年生まれだから、僕らの世代(1966)から見ればジジイで
あるにも関わらず、初期のパンクを体験していない、と語っているので音楽的にはオクテの人だったんだな、
と思った。
私の音楽的体験とシンクロしているのはPIL,バズコックス系、ツートーン系、キリングジョーク系、ポップグループ等のダブ系、アメリカンアンダーグラウンドとハードコアの一部くらいで、時代は一緒でも、それ以外の
私の音楽体験とは随分違う世界を「ポストパンク」と括っているところに違和感を覚える。
たぶん、僕より3つも上だからかな、と思う。3歳、これはティーンにとってはでかい。
DEVOは同時代、て気はするけど、まあ、端から端まで情報もなきゃても回らないわけで。
PILやキリングジョークあたりからいろんなものがネジ切れて出て行く様を「上」から見てたんだろうな
と思う。僕は「下」から見てたから、彼が上から見て評価しているものに心揺さぶられなかったし、
飽き飽きしてた。真に遅れてきた私が待ってたのは「自分たちの時代の音楽」だったと思う。
現役だったUKサブスやシャム69やSLFやコックニーリジェクツはパンク第一世代をスル―してしまった僕らにとってはメタドーンでしかなかった(嫌いなのではない。時代感の話)。
プラズマティックスやデッドケネディーズの出現で心がそわそわしだした時に
ハードコアが次々と登場した。ハードコアを形骸化したパンクのなれの果て、
という先輩方はたくさんいるが、それは少なくとも初期のパンクが破壊しきれなかった
音楽の再破壊を行うという意味では非常に大事だった。
僕も17-8(つまり1984年)の時にはUKハードコア(82系と言われるもの)はほとんど聞かなくなってたから、
「いい時代」は非常に短いスパンだったんだろうけど、
初期のDischargeやDisorderの音楽を聞けば77年からわずか3-4年で、進化か退化か知らないが
「パンクが変容した」ことをこの本は全く語らない。
資料としてはとてもよくできているけれど、同時代にゴス系やポジティブパンクやジャンクや
クソポップを比べて聴いて育って、「しょうもないなあ」と思った人間からすれば
「彼が好きな音楽について必死に書いただけ」ということもできる。
「ポストパンク」と言いきるにはちょっと、ね。
もっと並行していて、オールドウェーヴの反対にある、ていうだけのニューウェーヴっていう
とてつもなく雑な括りの中で、
好きか嫌いかを自分で判断しなけりゃならなかったような気がする。
ジャンルなんて対してなかったのが「ポストパンク」の時代で。
スージーはスージー、バウハウスはバウハウス、ポップグループはポップグループ、でさ。
離合集散があるから、メンバーのツリーが出来たりするんだけど、バンドとメンバーの毛色が
合わないから離れて行くわけだから、ジャンルなんて後付けでしかないし。
今の子らは「僕はUK82」「僕はメロコア」「俺は77」とか自分でカテゴライズして
まるで進学でもするみたいにいうんだけど、そんなのは実際最初にやったやつからすりゃ
ジャンルなんてどうってことない。
「ポジティヴパンク」「ノーウェーヴ」くらいじゃない?レッテルがあったのって。
必死で新しいもん探して、必死で新しいことやる。それだけ。
自分が聞いていなかったというパンクを1977年で終わらせてるとこが何となくスノッブな感じで、
1978-1984を「ポストパンク」なんてくくり方をしてるとこ自体が感覚がやっぱジジイだな、と思った。
同じような評価を年下の人たちは僕にするんだろうけどね。
評価/★★★☆☆
筆者サイモン・レイノルズは1963年生まれだから、僕らの世代(1966)から見ればジジイで
あるにも関わらず、初期のパンクを体験していない、と語っているので音楽的にはオクテの人だったんだな、
と思った。
私の音楽的体験とシンクロしているのはPIL,バズコックス系、ツートーン系、キリングジョーク系、ポップグループ等のダブ系、アメリカンアンダーグラウンドとハードコアの一部くらいで、時代は一緒でも、それ以外の
私の音楽体験とは随分違う世界を「ポストパンク」と括っているところに違和感を覚える。
たぶん、僕より3つも上だからかな、と思う。3歳、これはティーンにとってはでかい。
DEVOは同時代、て気はするけど、まあ、端から端まで情報もなきゃても回らないわけで。
PILやキリングジョークあたりからいろんなものがネジ切れて出て行く様を「上」から見てたんだろうな
と思う。僕は「下」から見てたから、彼が上から見て評価しているものに心揺さぶられなかったし、
飽き飽きしてた。真に遅れてきた私が待ってたのは「自分たちの時代の音楽」だったと思う。
現役だったUKサブスやシャム69やSLFやコックニーリジェクツはパンク第一世代をスル―してしまった僕らにとってはメタドーンでしかなかった(嫌いなのではない。時代感の話)。
プラズマティックスやデッドケネディーズの出現で心がそわそわしだした時に
ハードコアが次々と登場した。ハードコアを形骸化したパンクのなれの果て、
という先輩方はたくさんいるが、それは少なくとも初期のパンクが破壊しきれなかった
音楽の再破壊を行うという意味では非常に大事だった。
僕も17-8(つまり1984年)の時にはUKハードコア(82系と言われるもの)はほとんど聞かなくなってたから、
「いい時代」は非常に短いスパンだったんだろうけど、
初期のDischargeやDisorderの音楽を聞けば77年からわずか3-4年で、進化か退化か知らないが
「パンクが変容した」ことをこの本は全く語らない。
資料としてはとてもよくできているけれど、同時代にゴス系やポジティブパンクやジャンクや
クソポップを比べて聴いて育って、「しょうもないなあ」と思った人間からすれば
「彼が好きな音楽について必死に書いただけ」ということもできる。
「ポストパンク」と言いきるにはちょっと、ね。
もっと並行していて、オールドウェーヴの反対にある、ていうだけのニューウェーヴっていう
とてつもなく雑な括りの中で、
好きか嫌いかを自分で判断しなけりゃならなかったような気がする。
ジャンルなんて対してなかったのが「ポストパンク」の時代で。
スージーはスージー、バウハウスはバウハウス、ポップグループはポップグループ、でさ。
離合集散があるから、メンバーのツリーが出来たりするんだけど、バンドとメンバーの毛色が
合わないから離れて行くわけだから、ジャンルなんて後付けでしかないし。
今の子らは「僕はUK82」「僕はメロコア」「俺は77」とか自分でカテゴライズして
まるで進学でもするみたいにいうんだけど、そんなのは実際最初にやったやつからすりゃ
ジャンルなんてどうってことない。
「ポジティヴパンク」「ノーウェーヴ」くらいじゃない?レッテルがあったのって。
必死で新しいもん探して、必死で新しいことやる。それだけ。
自分が聞いていなかったというパンクを1977年で終わらせてるとこが何となくスノッブな感じで、
1978-1984を「ポストパンク」なんてくくり方をしてるとこ自体が感覚がやっぱジジイだな、と思った。
同じような評価を年下の人たちは僕にするんだろうけどね。
評価/★★★☆☆