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複雑でよく壊れてもいい世界 [世相]

トヨタの大きなリコールがまた起きた。
他社も含んでいる。
グローバルだの1人勝ちだのとシェア独占こそ善という世の中になり、
便利な世の中に「見える」がひとつ壊れるとみんな壊れる、という弊害が増えた気がする。

複雑で、修理不可能で、最新の機械には賞味期限があって、商品に当たり外れがあって、
壊れても仕方ないと諦める世の中である。

世界の最先端が世界の隅々まで行きわたる代わりにかつての先進国では品質が落ちて行く。
100均で壊れることを前提に買い、壊れてまた捨てる。

消費する機械の性能は上がって行くが、社会の水準は沈んでいく。
沈みゆく文明を眺めている気がする。



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北朝鮮と宗教事件のマインド [政治]

北朝鮮の脅威で結局のところ一番恐れられるべきは一点だ。
北朝鮮の行動は狂信的宗教事件に酷似している点だ。

国家を敵とし、全面的に対峙すれば敗れるとわかりながら
小さなもめごとの成功で勝利の宴を催す。
使用すれば非人道的行為となることがわかっていながら、
敵から圧力を受け、存在を無視されることに対し
教団の勝利を誇示するためだけに大量殺人を敢行する。

今、かの国は1段階目と2段階目の間にいる。
それだけが心配だ。

何と言っても日本は攻撃の第一候補だから。
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どうする北朝鮮 [海外]

北朝鮮が撃つの撃たないのと牽制とも小演技ともつかないことを繰り返している。

しかも何も起こらなければ起こらなかったで
「米軍を牽制した結果彼らは手を出さなかったのだ、正恩万歳!」
とやるという噂だ。困ったものだ。

自分で開戦宣言して、無視されたまま自分で終戦宣言する。
その間敵は攻めてこなかったのだから我が軍の核抑止、防衛力の勝利だ、と。
その後に待っているのは、核保有の国際的承認とそれに伴う現政権の継続だ。
現政権の核保有の追認がなされれば、今後IAEAだの何だのに遠慮することはない。
隠れて作る必要がなくなる。IAEAが来たって、
「朝鮮戦争停戦がなされていない危機時に我が国は核をもって平和を保った。それを奪うのか」
といえばいい。抑止力を主張できるのだ。査察はもうできなくなる。

さてアメリカだが、イラクの時にあれほど
「大量破壊兵器を準備している」
という理由で攻め込んだにもかかわらず、今回は全く能動的ではない。
勿論平和裏の解決が最高なのではあるが、「大量破壊兵器」を高らかに宣言し、
「的は米国本土と同盟国」と特定し、かつ「核兵器による攻撃」まで言及している。
ついでに言うと最悪の人権侵害国家であり、独裁国家であり、共産主義独裁国家と、
ありとあらゆるこれまでの戦争要因が詰まっている国なのだ。
撃ってきたら開戦というシナリオなのかもしれないが、あまりにも対応が違う。
結局イラク戦は石油と石油メジャーの為の戦争だったのか、とますます思う。

北朝鮮を潰すと中韓国境が接する、つまりは米中の最前線が接することになるから
米中ともに嫌なのだろう。どんな国であっても38度線からしばらくの緩衝地域が欲しい。
戦略上、独裁者や国家の温存、ゲリラ戦線の放置、あるいは支援はアフリカや中南米
の地域戦略に良く使われる手段だ。

共産主義国家というのもネックなのかもしれない。
北朝鮮の政治形態の否定は中国の政治体制の否定につながるからだ。
中国は共産主義であり、資本主義からみれば「非効率」「不自由」「統制」「腐敗」「発展しない」
国家だったはずなのに、いまやアメリカに次ぐ経済規模(あくまで規模だけ)になってしまった。
資本主義が現実を前にして共産主義を理論的に論破することが出来なくなっているのだ。

特段の資源もなく、戦略上国家を葬るコストが高く、その後の緊張や米中関係の悪化を回避する
となれば放置するのも当然かもしれない。別に国内で正恩の勝利を謳ったところで
他国はだれも認めはしない。
「ホンマにやるんやったらボコボコやで」と脅しつけるだけで十分なのかもしれないが、
ホンマにやった時は大混乱に陥る。
それが怖い。
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サッチャー死す [政治]

マギー・サッチャーといえば、イギリスでもっともパンクロッカーたちの歌詞で攻撃対象
となった女性だと言えるだろう。
EXPLOITEDのLet's start a warが代表格だ。
フォークランド紛争で進軍した鉄の女は若い兵士を戦場へ送り込んだ。
マギーの顔写真はいろんなレコードジャケットに使われ、英国権力の象徴であった。

同じ頃アメリカではロナルドレーガンがアメリカの象徴だった。
レーガンは結果的にソ連崩壊前夜のゴルバチョフと軍縮で
接近することとなったものの、スターウォーズ計画等の軍拡、
中南米のゲリラ戦線への関与干渉など平和的な大統領ではなかった。
貧しい若者に容赦ない態度も強烈だった。
レーガンもまたパンクの標的、権力の怪物として描かれた。

この強力な2人の政治家は猛烈な保守の嵐を吹きこみ、左翼や労働運動、
ヒッピーカルチャーを押し流し、ソ連崩壊後「保守こそ勝者」という強力な保守
世界を作り出したと言っても過言ではない。

レーガン、サッチャーは経済政策を中心に再評価され、20世紀の遺産として
奉られつつある。サッチャーは映画にまでなった。
私の世代としては2人を大いに攻撃してきた世代であり、反面教師として
多くを学んだのだ、といいたいところであるが、世の中はさっぱり良くなる気配もない。
彼らの権力の時代こそが世界のどん底だと思っていたのに、世界の底はまだまだ
深いところにあるようだ。

まあ、レーガンもサッチャーもいなくなったが相変わらずろくでもない連中が仕切っていて、
我々の高齢者パンク時代が完全に終わったということだ。


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