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イスラム国! [国際情勢]

全く闇の中だ。
戦争というのは非常にわかりやすい。
AvsBだと殴り合いだし、相手もわかっている。ギブアップしたら終わりだ。
ところが、イスラム国というのは立国運動だと捉えると、指導者が死んだところで
「いや、遺志を継ぎ貫徹する」と誰かが言うと終わらない。

イスラム独自のものか?いや、さにあらず。
十字軍のようだ、といったら言い過ぎだろうか。
イスラム国のフォーマットは古代の戦争?と思った私は浅はかだろうか。

十字軍は教皇がキリスト教徒に対し、イスラム教徒に対する軍事行動を呼びかけ、参加者には免償が与えられると宣言し、騎士たちがエルサレム遠征の軍を起こした。諸侯、民衆が各地から参加した。
イスラム教徒の諸領主は残虐非道ぶりに敗走、十字軍を通したと言われている。

あるいは元のようだ。
中央政府を敵として、宣戦布告し打ち倒すという近代戦争と違っている。
少数部族や都市を順繰りに支配していく。略奪した油や資金源を運用し、支配地域から上納させる。
支配下に入ればまたツアーを続ける。
まるで歴史の教科書に載っている軍隊のやり方だ。

長らく国境に線引きされた近代国家が忘れていた戦争だ。
これは国境線ベースの近代国家にとってはやりにくい。
国境という暗黙のルールがない。
戦うのが国対国という下地がない。イラクとシリアを勝手に行き来する。
シリアにいながらシリア政府を直接倒すでもなく、まるで気にしていない。
国境線が砂漠にひかれる前のやり方だ。国連が国境線ベースの国際ルール
を敷いたのはわずかここ70年のことだ。
人類は何千年もイスラム国のやり方で戦ってきたのだと考えると、砂漠の国境線のほうが
不自然と言えば不自然だ。

国連の枠組み外の国家独立の自由は、空爆をもってしても与えない。
そんな国連枠組み内の自由主義、民主主義が本当に正しいのか?
イスラム国を支持するわけではないが、イスラム国は悩ましい問題を提起したのもしれない。
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