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桜宮高校その3 [正義]

自殺した生徒は先生、もとい暴行犯に手紙をしたためていたという。
しかしその手紙はチームメートの生徒によって結果として握りつぶされた。

「余計に叱られる」ということだ。
自殺した生徒は意を決して直訴しようとしたのに、
恐れをなしたまわりの生徒が「やめとけやめとけ」と止めたのだろう。

彼は指導者とは対立し、仲間の支援を受けることもできずに膝をついてしまったのであろう。
私は彼のことが痛いほどわかる。

ある団体に属していた時、違法状態の被害を解決すべく組合に協力を求めたが
組織ムラ側の組合は「公式の協力はしない」と断った。事実の隠蔽に協力したのだ。
結局当局は公式に違法状態を咎めたのだが、普段は「困ったことがあったら組合へ」とか言って金を集めている連中が困った時に背を向けた時の失望や孤独感と言えばなかった。

生徒は意を決して組織トップにモノを言おうとした。まわりの止めた連中も状況はわかっていた。
彼のことを考えた、というのもあるだろう。しかし自分の保身の為という意識や
事なかれ主義が何割か占めていたのではないだろうか。
「連帯責任を取らされる。」
と心配したまわりのチームメートがそう考えるにいたったのはこれまでも
連帯責任をとらされたり恐怖支配があったからだろう。
ムラ社会の最大の悪癖が最大化した瞬間だ。
彼は味方を失い自殺に至ったのだろう。
彼は敗れたのではない。
ムラ社会に壊されたのだ。

生徒が市長に文句を言うのは筋違いだ。
暴行犯のせいで看板がけがれたのなら暴行犯と暴行を黙認していた管理者に責任はある。
生徒諸君もなぜ黙認していたのかを考えるべきだ。
暴力を是としていたのか、否としながらも言えずに我慢していたのか。
否としていたなら矛先は市長ではない。
是としていたならそれはムラ以外の社会では通じないことだと言うことを知るべきだ。
特に日本以外では。
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