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ギリシャ、ユーロ [国際情勢]

ギリシャは緊縮財政推進派が勝利した。
基本多少の緊縮財政を引いても長期間にわたってギリシャ経済立て直しは難しい。
ましてや得票率が29%:26%と低レベルで拮抗した。どう転ぶか予断を許さない数字である。

ユーロに残す意味があまり感じられない。
急場しのぎにすぎない気がする。
無責任かもしれないけど、離脱も「あり」なのかもしれない。

ギリシャを救うということはイタリアやスペインも救うということだ。
ユーロ圏の財政基盤の規制をしようという話もあったぐらいだから、
経済混乱を嫌悪する一方で規定外の国を切りたい気持があるんじゃないか。

つまり、財政が別なのに通貨の価値が同じというジレンマ、他国の財政の問題
を補完しなければならないジレンマ。
明らかに自国より劣る経済状況を有する国が他国の支援を得て
受益国となっていることに対する憤り。
そんなものを抱えてギリシャが残ったところでドイツ国民がいつまで支えてくれるだろうか。
何かの数字統計がおかしくなったり、長期金利が動いたり、
銀行が危機に陥るたび今後にドイツの金が消えて行く。

市場主義の原理を守るなら「敗者退場」である。
これが国同志だからややこしい。
企業なら「傘下」「子会社」として救済を受けることもできるが、国でそれをやると「併合」「傀儡政権」になる。
ドイツにイタリアやスペインの併合を許す欧州人はいない。

植民地を1国を中心とする連邦とすることはあっても、国を国際共同体が間接的に支配するというのは
戦後処理以外にない。
自国の選挙結果は形式的で、自国の財政運営も他国にお伺いを立てる。
そんなことがナショナリズムの強い欧州国家の在り方として出来るのだろうか?

そういう意味では「ギリシャ切り」も、本来当たり前である各国の自立を求める意思表明として
好感する市場関係者もいるのではないかと思う。

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