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3.11

3.11
いろんなことがわかって、世の中の見方はすっかり変わってしまった。

エセマスコミや、噂ばなしや、ネット情報や、チェーンメールやらと違って
曲がりなりにも風説の流布はしないだろうと思っていた国が平気で風説の流布、
命にかかわる情報の秘匿を行っていたこと。
よくアメリカ映画で、町ごと核爆弾で破壊してなかったことに、っていうストーリーがあるけど
それとあんまり変わらない。大丈夫、大丈夫、放射能は出ません、出ても少しです、
と言ってたあと、時間にしてわずか数十時間後に原発は吹っ飛び、
実生活では使ったことがない「京」という単位の放射能がぶっ飛んだ。
学者までチェルノブイリとは方式が違います、安全ですって言ってたのにね。
そりゃ、だれも国のことなんて信用しなくなるよね。
原子力だってあれなんだから、年金なんて数字ごっこだもん。

原発事故後の対応が旧ソビエトに「劣るとも優らない」国家だったこと。
ソビエトは強制的にでも退去させたけど、我が国では非常事態宣言もなく、
爆発するまで「安全です」と言っていたもんね。
ちっちゃな不発弾処理でも町ごと避難させるのにね。

国土が少なからず放射能で汚染されてしまったこと。
どこまで安全かわからず、我が国の作物を食べていること。我が子に食べさせていること。
わかんない。あんなに農薬がどうのこうの、狂牛病がどうのこうの、
といっていたのに、いまや皮肉にも「安心のアメリカ産」だ。
アメリカで農作物が原因で人が大量死した、ってことは効かない。
もちろん、本土で原爆実験をしていた国なんだから放射能の方が危険じゃないのかもしれないし
これから影響が出てくるのかもしれない。
でも1年前に原発が吹っ飛んだ国内産よりは放射能の影響は少ないように思う。
でも食べている。少し離れた地域のものを。
福島の人には誠に申し訳ないんだけど、放射能の影響や、そこから出る農作物の影響が
まだわからんのです。無学なものには。
科学者や有識者や官僚や政治家は平気、平気と一切の疑問もなく食べているんだろうか?
平気で食べられる人たちは、「自分はそこそこの年だから」という身体への個人的影響の評価とか、
「かわいそうだから」「故郷だから」という心情的なものとか、
「同じ日本人だから苦痛を分かち合うため」というある種の義理人情、義憤心とか、
一切の疑問をさしはさまず食べているのだろうか?

私の家では子供と親は同じものを食べる。同じ食材の、同じ調理器具で作って食卓を囲む。
だから、できるだけ福島から離れたものを食べる。
北海道ならいいか。同じ魚でも日本海側の方がいいかな。
千葉や群馬や関東はできたら避けたいな。東京湾にものすごく流れてるらしいから、
まだやめておこう。静岡、愛知はもういいか。九州は安心など。買物中産地を確認してる。
科学的根拠はない。本能に従うしかない。安全にも科学的根拠がないから。

これを風評被害というなかれ。実害である。
私たち消費者だって、産地の選別をする時点で何割か食費が高くなるのだ。
関西では野菜売り場で「うわ、安」と思うと茨城産、というのが実態なのだ。
事故が起こる前は高くても被災地の桃を買い、米を買い、野菜を買っていた。
アメリカ産よりずっと安全だと思っていた。
無学な買う側の市民にも大いに実害として今回の事故は影響している。

あとは二酸化炭素の方が放射能よりましだということ。
二酸化炭素なんて、津波の跡地を全部森にしたら随分回収できるけど、
放射能は何をしたって回復できないってことがよーくわかった。
除染しても、どこへも持って行けない。がれきも燃やせない。
これには偏見がたっぷり含まれていることを考慮しても、現地で野焼きにしてがれきを減らせない
理由がある。残念ながら広大な荒れ野になってしまった地域ですら燃やせない事情がある。
燃やしたら、「あれ」が空気中に拡散するかもしれないからだ。
それさえなければジャンジャンドラム缶に木を放り込んで燃やし、かさを減らしてていただろう。
集める人、運ぶ人、燃やす人には労賃を払える。がれきは片付く。衛生面で改善する。
でもそれが出来ない。「あれ」の着いたものは一般ごみとは違うから。

たぶん、大丈夫なんだろう。どこの炉で燃やしても、市民の被ばく量なんて。
ヒステリックに抗議したり、何でもかんでも反対する自称環境団体の連中は別に置いておいたとしても、
それでも、食べ物と一緒で、できるだけ避けたい、という心情は静かなる市民、私の心には正直ある。

電力会社は早急にとにかく燃やす施設を作ったらどうなのか。
自治体任せにしていないで。

最後に、日本の技術はトップレベルでも、運用は利権まみれの最低レベルだったこと、
これが最大の教訓。
政府も、一流企業も安全ごっこだった、てこと。

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