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京都のマンガミュージアム

マンガ。
子供の時に夢中になり、だれもが忘れられない思い出を持っている。
大人になっても読む人はたくさんいるが、やっぱり、子供のもの。
少年xxxx、少女xxxxという誌名が語っている。

博物館。
世界中にあって、資産家等が収集物を展示し、地域の教育、知識
の伝播、文化の醸成に資することを目的にしているところが多い。
地元の子供には特にプログラムを用意し、地域教育の一環を担っている。

京都のど真ん中にマンガミュージアムはあり、旧小学校を利用
した施設として有名である。
蔵書も膨大で、一日、たっぷりマンガが読める。

しかし、先日、夏休みになり、中学年の長男が小銭を握り1人で行った。
小銭は入場料100円と、紙芝居代300円、である。クレヨンしんちゃんから手塚治虫
まで大好きで、図書館と違い、蔵書が持ち出せないため、じっくり、順序
よく読める点を子供は評価している。紙芝居も大好きで行く時は必ず自分の小遣い
から握りしめていく。

ところが、「今年の6月から子供だけでの入場は禁止する」旨のカードをもらって
帰ってきた。「今回はいいけど、次からはダメ」との内容であった。

当初は市の施設の有効利用と地域との共存、母体であるS大学がマンガ学科を
擁することもあって、マンガ文化の紹介、伝播を目指したもののようだった。
しかし、噂では、随分収支が合ってない様子で、レストランの収支が悪く増床を
したり、入場料の値上げ(大人は500円から60%アップの800円)を断行、
子供だけの入場を断り出した。つまり、最低客単価は1団体あたり900円、
となったので、子供一人で行けた時と比べると900%、大幅アップとなった。
ハイパーインフレ並みである。

既営業のレストランの経営予測はどうだったのかしら、
当初の収支予想はどうだったのかしら、
開業にあたって、どんなコンサルタントを選ばれたのかしら、
と状況を心配したくなる。
人件費などについても、適正なのかしら、と勝手に思っている。
華麗に何カ国語もお話になる受付嬢がおいでになる。
何人が来てもOKという宣伝になるかもしれないが、
私は世界の美術館、博物館の受付でそのように華麗に受け入れていただいた
事はない。日本語のパンフレットを渡されるだけである。別に十分だ。
英語を読む。
蔵書もほとんど日本語、外国語の蔵書はそれほどない。
来館者はほとんど日本人。

私企業だから、いくらの値段を取ろうが、いかなる経営をしようが別に知らない。
しかし、定期パスを子供の為に購入した人は、どうなるのだろう?
子供が入館するたびに800円払いなさい、と言われるのであろうか。
900円あればブックオフに行けば最大9冊マンガが買えるし、マンガ喫茶
にはくつろげる椅子もある。

私が全き正しい意見を言っているとは思わないが、
マンガのとらえ方、博物館を名乗ることのとらえ方が随分私とは違う。

オタクを銭になるからと「ジャパンクール」と呼び、麻生太郎の馬鹿な発言を
真に受けすぎた半官半民の勘違いイベントが日本中ではびこっている。
私はそのような文化を気持ち悪く思うので受け容れる気にならない。
好き嫌いの問題だけど。

「子供の中心」の「博物館」としての成り立ちの時代は過ぎたようで、
「大人の都合」の時代に入ったようだ。
「ミュージアム」ではなく、「読書スペース店」として看板を変える時だ。
大学の宣伝媒体として、商売に突き進んでください。
つまづかぬよう。
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