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CO2と、脱原発と。

昨秋に武田邦彦氏の著作「環境問題はなぜうそがまかり通るのか」の1,2を興味本位で読んだ。

リサイクルは実質ろくにされていない。サーマルリサイクルと呼んで燃やしているか、
廃棄物を輸出しているかが大半で、リサイクル製品として完結する割合は極めて少ない。
温暖化も可食農産物の生産増にはむしろいいという。

環境問題に興味があり、自動車はもたず、自転車に乗り、リサイクル分別をし、緑の増加
を考えていた私にはショックだった。

サーマルリサイクル、確かにやってる。
うん、確かに燃やしてる。
リサイクル業者の方から「日本製の廃プラやペットは質がいいからアジアに
売れるんやけど、嵩張るからよほど圧縮するか、粉砕するかせんと量が送れへん」と聴いた。
うん、確かに輸出してる。

自転車生活の私は、常々新車の製造+その車が出すCO2の総和は旧車に乗り続ける
量を下回るのか?と疑問をもっていた。
だから、国が割引代を税金から支払って新車購入キャンペーンをしていたことに憤慨した。
環境によい自転車族には何の恩恵もなかった!
CO2の排出がもともと少なく(つまりは、「削減」に寄与しない)、価格が安く、
経済効果が低く、国内産がほとんどない自転車には見向きもしなかったのだ。
おれたちこそ優遇されるべきなのに、賎民扱いだ。
税金をかけて車を減らすならわかる。たばこみたいに。
車を減らす、ということと全く反し、CO2を出し続けている人を優遇しただけ。
Co2の削減をうたいながら、高速道路を自由滑走させる。
カーボンオフセット、と札びらで排出権を取引する。
不思議だらけ。
ま、ただの経済政策だったわけだ。

そこへこの本を読んだものだから、関西で日産のリーフ(電気自動車)にのる
ということは、福井で原子力を燃やして、車に入れているだけ、ということか、と思った。
内燃機関で電気を作るホンダやトヨタの方がましやんか、と思った。

実際、リサイクルや環境の成果は出ておらぬ。
ということは、「環境」という看板を上げるため人の手をかけ、
金が「からから」音をたてて空回っているだけか。
ああ、なるほど、これが利権というものなのだね、と実感し納得してしまった。
それ以降肯定的に考えてきた事に、批判的考察を加えるようになった。

で、半年後地震発生。原発崩壊。
一転してCO2は放射能より危険です、という人はいなくなった。
ああなるほど、テレビで安全です、と言っている人は環境利権の人だな
とわかった。原子力ムラも含めて。
環境利権に群がっていた人たちはこれからどうするのかな。
「前向き」な人たちだから、過去を忘れることも早いんだろうな。
これから免罪符探しに忙しい。

武田氏がラディカルだ、と嫌悪する人もいるが、落ち着いて観れば、
「環境汚染はいけないことだが、科学的に間違ったことをしてはいけない」
という姿勢は一貫している。原発事故後もそうだ。一般的な環境意識には
対峙しているかもしれない。
反論したい方は反論の確認、たたき台の為に一読することを勧める。

脱原発は望ましい選択だ。しかし、昨日の会見はない。
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