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これってボランティア?~ボランティア団体の内向性を一考 [地震]

新聞記事の拾い読みです。市や団体の実名は新聞記事に写真入りで載ってます。
新聞社は肯定も否定もしていません。
以下は私見です。

新聞によると某ボランティア団体が手作り給食袋を全国に呼び掛けて10,000枚
集めて被災地に届けるためにメンバー自ら現地に向かうらしい。

しかし、中には、この団体が事前に被災地の市町村に送付の申入れをした際に
「給食袋を使う習慣がない」と回答した市があった。
にも関わらず、「小物入れとして使ってほしい」と送るという。

断った先に何枚送ったのかはわからないが、送り先は68か所ということだから
数十枚は送られるんだろう。「いらない」のに送られた側のことを考えていたのだろうか。

「給食袋を使う習慣がない」と応えた市は福島県の、甚大な津波被害を受けた、
今も原発事故の避難区域が設けられている市である。

その市のHPを見れば、必要としているもの、確保されている支援物資は載っている。
次のような注意書きも並んでいる(抜粋)。

「ご支援いただける物資について事前にFAX送信していただけると助かります」
「支援物資については、現場での仕分けが大変困難」
「物資の支援につきましては、大変申し訳ありませんが、倉庫確保及び混乱を避けるために個人受入を一時お断りさせていただいております」
「個人の方でご支援をお考えの方に、義援金という形でご支援をいただければ」

混乱回避、要不要の選択、保管場所等、被災地の現場の大変さは一目みればわかる。
それでも送る。事前に確認までして。

記事は「子供の喜びの声があればHPに掲載して、支援する側、受ける側の気持ちも橋渡しもしたい」
という代表のコメントで締めくくられている。

自宅にさえ戻れない被災地で給食がどの程度行われているのか、私は知らない。
給食袋を使う習慣がないのだから、復興後も使わないんでしょう。
小物入れとして重宝される可能性はゼロではない。
しかし、被災地では復興後ですら役に立たない「善意」の保管場所を確保しなければならない。

この団体が他に何をしているのかはしらない。だから全否定はしない。
でも「連絡協議会」と銘打っているので、全くの素人団体ではないのだろう。

人目につかない善意(例えば少額の寄付や、手渡しのための移動経費の寄付)より、目に見える善意の方が偉いのだろうか。

この新聞記事を読んで、この団体に内向性を感じるのは私だけだろうか。
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