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車を持たないこと [エコ]

マイカー。自家用車。使ってる?
私はほとんど乗らない派、かつ持たない派、です。

私が住む京都の町なかは、路が細い。碁盤の目だから交差点は多いし、信号も多い。第一混むから停まっている方が長い。一方通行ばかりで、車を止めるとこもない。
郊外のスーパーみたいに広大な駐車場はほとんどない。
おまけに町のサイズは人口に比べて狭い。繁華街は歩いてひとまわりできる位だし、自宅から30分も自転車で走れば用事があるところにはたいがいのところに行ける。だから、晴れてさえいれば自転車が一番早い。

高島屋の駐車場に並んでるうちに買い物なんて終わって、家に帰って、地下で買った甘いもんを食いながらお茶まで飲める。
ぶらぶら歩いて昼飯でも食えば昼から酒も飲める。車ではできない楽しみ。

滋賀県に住んでいる人に、「車を持ってない」というと驚愕の表情で、よほどの変わりもんみたいな目で見られる。「不便じゃない?」「面倒くさくない?」と聞かれる。で、「日常的には車に乗るほうが不便なんですよ」と説明する。あまり理解はしてもらえない。
確かにいなかに向けた遠出の場合や、でかい買い物や、大雨の日には車がある方がいい。スーパーのチラシを見て、「こんなに安いならいってみたいなあ、車があれば」と思うこともある。
で、近くにカーシェアリングの車があるので登録はしている。ほとんどつかわないけど。毎月1000円の保険。
あとは、タクシー、バス、地下鉄、電車。

「タクシーやバスに乗ったら、いちいち高くつくでしょ?」これもよく聞かれる。
でも、近所の駐車場は最低2-3万はかかるし、それだけで毎日タクシーに乗らない限り安くつく。毎日京都駅までタクシーで往復しなければ、駐車場より安い。基本自転車だし。同じ自転車に7年も乗ってる。ガソリン代も、税金もない。車検もない。たまにパンクを直すくらい。
買い物総額の差額が、近所のスーパーや、商店街や、百貨店のほうが1000円くらい高くても、近所のほうが安くつくし、第一楽。知らないスーパー行ったらテンションあがるから好きだけど。
とこれくらい説明すると、やっと半信半疑位になってもらえる。

もともとは前のすみかに引っ越した際、近くに駐車場がない、という理由で車を処分した。
近所の駐車場が空かないか、と思っていたらそこに家が建った。
当時はコインパーキング的なミニ駐車場も少なかったので、やっと見つけたと思ったら400mも先だった。
400m...車があるにもかかわらず、雨の日、荷物持って歩く....乗るのは週末の2日....と考えた瞬間に急に無駄に思えた。そこも2年後くらいで結局マンションになって、さらに不便になったはずだから、まあ良かった。
車検が近かったし、下取りの見込みもなかったので一旦処分。車がなくなる恐怖は残ってたけど。

その時、車検時に新車を買って5年乗るとしてシミュレーションしてみた。
新車購入費:2,000,000円
当時月極30,000円x12月(360,000円)+税金:40,000円+車検1年分あたり40,000円+ガソリン代10,000円x12(120,000)=合計560,000円。5年で2,800,000円
保険を入れると5,000,000円超える!10年乗っても8,000,000円!
「げっ、しょぼい車に5年乗るのに、おれこれから5年のうち車のために何日働くんやろ」と思った。踏ん切りもついた。カローラ以下の車にそんなに払えない。
車自体は、デザインやなんやらが好きで、よく車雑誌も見てるけど。

子供が赤ん坊の時も、今も車をもってない。
「子供がいるから絶対にいる」と車で移動する人がいうけど、うちの場合バスや電車に生まれた時からずっと乗せて慣れさせたせいか、座っているし、大声も出さないし、バスや電車も平気で待ってる。
勉強は嫌いだし、運動も苦手だし、ちゃらんぽらんだし、反抗もするからいわゆるよくできるいい子ではないけど、公共の場はそういうもん、と思っているみたいだ。
外食先でも同じ。郊外のファミレスみたいに子供がうろうろ歩きまわれたり、大声で騒げる広い店が町なかにない。そういう店に慣れた子は、よその子も、ちゃんと座って食べてる。そもそも歩きまわる場所がないし、アツアツのうどんを頭からかぶるリスクに気付いているのかもしれない。
そう思うと公共心については、自家用車中心の便利な郊外の生活の弊害っていうのもあるのかもしれないな、と思う。

車を捨ててみると発見もある。
楽しい発見とそうでない発見がある。そうでない発見は次回。

楽しい発見だけ。

小さなレストランやバーやクラブやなんやかんやを見つけた時、一方通行でも引き返して、ランチのメニューやどんな酒を売っているのか、スケジュールやらを確認できる。なんと定休日までわかってしまうのだ。

町の中は自転車で走ると案外近い。信号のない河原を走ると、あら不思議、もうついちゃったというくらい。

こんなに近くても車に乗っていたのか、と驚く。あるいは、人が乗っていることに驚く。

自転車で30分位の移動時間は気にならなくなる。同じ距離を車で行っても、近場だと誤差程度の違いしかない。

季節のにおいを感じる。何のにおいかは知らない。春のにおい、初夏のにおい、といったくらい。

寒いとか、涼しいとか、ひんやりしてきたとか、暑いとかに敏感になりながら、年々慣れていける。

腹が減る。酒も十分飲める。

電車で旅行をすると、昼間からうまそうなものと酒が楽しめる。

一心不乱に高速道路を走る必要はない。新快速なら130kmくらいでかなり飛ばしてくれる。しかも、大半は町でもっとも便利なところまでいける。

そこから不便な所に行くのは大変だが、駅前にカーシェアのステーションがあれば問題もない(まだ飲んでなければ)。でもまだ少ないけど。

知らない土地でバス停で待つことや、渡し船みたいなものを待つのはそんなに悪くない。また、乗るのも楽しい。

他にもいっぱいあるけど、考えるのが大変なのでこの辺で。

試してみてはどう?





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